さてみなさんこんにちは。
いつも三線・三味線やら、ゴッタンやら、いろんな楽器を作っては戯れている左大文字でございます。
さて、とあるきっかけで
「簡易的な、三味線撥(バチ)は作れないか?」
というご相談をいただいたので、さっそくプロトタイプを作ってみました。
三味線のバチというのは、価格も素材もピンキリで、上は「象牙」「鼈甲(べっこう)」から、下は「プラスチック」まで、いろいろ販売されています。
けれど、比較的安い樹脂性の「白象撥」でも最低3000〜4000円くらいするので、
(大型の撥だとさらに高い)
そうポンポン買えるものではありません。
まあ、個人的には私は白象撥の質感とか、けっこう好きなので、複数所有していますが、通常の三味線をあまり弾かなくなったので、出番が少なくなっています。
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ところで、楽器としての三味線のほうは、簡易三味線と言われるジャンルがあって、いくぶん安いものが市販されるようになっていますが、撥までは手が回っていないかも??
というわけで、物作りが好きな左大文字さんが、ざっくり作ってみました。
まずは、どんなものが作れるかの実験なので、ちょっと小ぶりの「作りやすい」バチにしてみました。
ほんものの三味線撥は、演奏するジャンルにもよりますが、「開き95〜120mm、柄の長さ180mm〜」くらいです。
三味線バチでは「地唄」用のものがいちばん大きいのですが、地唄だと「開き130mm〜、柄の長さ230mm〜」くらいのものもあります。でかい。
で、今回の試験バチは「開き65〜70mm、柄の長さ160mm」にしています。
柄の才尻の幅は、本物も25mmくらい、こちらも25mmくらいにしています。ただし、厚みが薄めです。
簡易撥ですが、当然ちゃんとスクえるように、三角形の角度やアール(曲線)を調整しています。
まあ、この試作品で「形状」についてはある程度出せることがわかったので、次の改良では、「繊維を横方向」に一部変更して、撥を叩いても「割れたり欠けたり」しにくいようにします。
次回をおたのしみに。
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