2022年1月26日水曜日

お手軽、安価な「三味線バチ」の開発 

 

  さてみなさんこんにちは。

 

 いつも三線・三味線やら、ゴッタンやら、いろんな楽器を作っては戯れている左大文字でございます。


 さて、とあるきっかけで

 

 「簡易的な、三味線撥(バチ)は作れないか?」

 

というご相談をいただいたので、さっそくプロトタイプを作ってみました。

 

 三味線のバチというのは、価格も素材もピンキリで、上は「象牙」「鼈甲(べっこう)」から、下は「プラスチック」まで、いろいろ販売されています。

 

 けれど、比較的安い樹脂性の「白象撥」でも最低3000〜4000円くらいするので、

 (大型の撥だとさらに高い)

 そうポンポン買えるものではありません。

 

 まあ、個人的には私は白象撥の質感とか、けっこう好きなので、複数所有していますが、通常の三味線をあまり弾かなくなったので、出番が少なくなっています。

 

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 ところで、楽器としての三味線のほうは、簡易三味線と言われるジャンルがあって、いくぶん安いものが市販されるようになっていますが、撥までは手が回っていないかも??

 

 というわけで、物作りが好きな左大文字さんが、ざっくり作ってみました。

 

 


 まずは、どんなものが作れるかの実験なので、ちょっと小ぶりの「作りやすい」バチにしてみました。


 ほんものの三味線撥は、演奏するジャンルにもよりますが、「開き95〜120mm、柄の長さ180mm〜」くらいです。

 三味線バチでは「地唄」用のものがいちばん大きいのですが、地唄だと「開き130mm〜、柄の長さ230mm〜」くらいのものもあります。でかい。

 

 で、今回の試験バチは「開き65〜70mm、柄の長さ160mm」にしています。

 


  柄の才尻の幅は、本物も25mmくらい、こちらも25mmくらいにしています。ただし、厚みが薄めです。

 


  簡易撥ですが、当然ちゃんとスクえるように、三角形の角度やアール(曲線)を調整しています。

 

 まあ、この試作品で「形状」についてはある程度出せることがわかったので、次の改良では、「繊維を横方向」に一部変更して、撥を叩いても「割れたり欠けたり」しにくいようにします。

 

 次回をおたのしみに。

 

 

 


 



 

 

 

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