さてみなさんこんにちは
前回試作品をアップした「お手軽・三味線撥」ですが、さっそく改良です。
ふつうの三味線用バチは、木製だと「張り合わせ」になっています。
もっとも高級なものは「象牙」のようですが、象牙はある程度重量もあるので、木製で作ると軽すぎるんですね。
なので、柄の中央部分に、おそらく重りを封入して、表から埋め木をして調整してあります。
また、木には繊維の方向があるので、糸が直接触れるところは「繊維が横」になるようになっています。
縦方向の繊維しかないと、ずっと弾いていると圧力がかかるので、繊維方向で割れてしまうので、合板のように接着してあるわけです。
簡易バチとは言え、前回の作り方だと縦方向に繊維が走っているので、いつか割れてしまうのではないか?と心配です。
(どれくらい持ちこたえるのか、要検証です)
(↑ 縦方向に繊維が走っており、割れる恐れがある)
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では今回の改良型をどうぞ!
糸に当たる箇所の繊維を「横」になるように貼り合わせました。
形状そのものは、前回を踏襲していますが、長さを1センチ長くしました。
津軽三味線のバチの最小クラスが、180mmくらいなので、170mmで製作しています。
開きは70〜75mmくらい。開き角度も津軽撥のアールを拾い出して、それに合わせました。
張り合わせの位置は、どこらへんがいいのか試行錯誤していますが、基本的にはこの形で最終形態だと思います。
とんがった耳の部分が汚れているように見えると思いますが、そこが一番摩耗するので樹脂を染み込ませてあります。
その後、樹脂部分も含めて研磨していますので、糸がひっかからないようになめらかに仕上げています。
量産ができる作り方も目処がついたので、ご希望の方があればメールください。
完成型は、バチ先の横繊維を広く取った↑のタイプです。このタイプをお送りします。
製作費用は、送料こみ1000円です。
3つ以上、複数の場合は、ひとつあたりをもうちょっと安くできます。
*工業製品のような精度、アールの正確さなどはありません。あくまでも工業製品の撥より、かなり安価で提供できることを目的にしています。
ただ、三味線演奏の経験者が製作しますので、「実用性がある手作り品」のレベルはクリアしていると思います。
簡易三味線用としては、充分なスペックだと思います。
動画あります〜。
(シンプル 三味線バチの開発)