さてみなさんこんにちは
長雨&台風続きですが、お気をつけてください。
わが左大文字工房も、すでに野外屋外、ただの外で製作することが多いため、楽器製作が大幅に時間がかかっており、各所にお待たせしております。ごめんなさい!
既に今も、数棹の楽器製作依頼の真っ最中でして、完成次第お送りしておりますので、今しばらくお待ちくださいね!
さて、この度ちょっと珍しいものを製作しました。いつも通り木製三味線のゴッタンなのですが、なんと
「津軽三味線サイズ」
ということで、通常の三味線のように長くなっております。
完成品はすでに依頼主にお送りしておりますので、
津軽三味線「笑風会」さんのブログ
https://ameblo.jp/shi-nasann/entry-12323767470.html
にて、さっそくご紹介いただいております。ご覧くださいませ。
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さて、元来ふつうのゴッタン(ごったん)なるものは、本州で使う一般的な三味線よりも小さいサイズになっていることがほとんどです。
その理由もいまいちよくわからないのですが、ゴッタンは薩摩地方の楽器のため、沖縄三線のように小さめになっているのかもしれません。
たとえばこの写真。一番左は、今回「笑風会」さんにお送りしたものと兄弟関係にある楽器です。
先方にお送りしたのが丸胴仕上げで、手元にあるほうが角胴仕上げになっています。(つばめマークがおなじです)
さて、一番左は当然「津軽三味線に準じた棹長さ」になっていて、真ん中は、とある薩摩地方のゴッタンのレプリカなので、津軽三味線よりは短くなっています。
そして、もっと驚くべきことに、一番右のオールドゴッタン(地元のもの)は、さらに棹が短いようです。
それでも沖縄三線よりは長いようですが・・・。
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というわけで、似たような比較になりますが、左は津軽三味線サイズ(おなじもの)で、右は現行販売されている「えびのゴッタン」の実機です。
津軽三味線といっても、ふつうの細棹や中棹も長さそのものは変わらないので、この比較はつまり
「三味線とゴッタンの長さの違い」
を示しています。ゴッタンは短いわけですね。
で、今度は「えびのゴッタン」と「(地場ものの古い)ゴッタン」の比較です。
やっぱり、古いゴッタンはさらに短いんですね。
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まあ、こんな風にゴッタンのつくりの研究もぼちぼちやっているわけですが、奥深い楽器なので、まだまだ発見がありそうです。